映画『ボーダーライン』のあらすじと感想!!麻薬戦争という終わらぬ恐怖の実態

投稿者: | 2017年8月29日

こんにちは。
ブログ運営者のKITです。

今回紹介するのは、映画『ボーダーライン』です。
監督は、最近私の中でイチ押しのドゥニ・ヴィルヌーヴ。主演は、ジャンルを問わず数多くの作品に出演し、個性的なキャラクターを何役も演じたきたエミリー・ブラントが務めます。

麻薬戦争の犠牲者である移民から得た情報を基に、最高のキャストとスタッフによって再現された世界観は、まるで“ノンフィクション映画”を観ている感覚に陥るほど、緊張感たっぷりの映像でした。日本人である私達にとって「麻薬戦争」という言葉は遠い存在であり、他人事のように思ってしまいますが、そんな方には打ってつけの映画です。この映画をきっかけに、もう少し世界の出来事に目を向けてみませんか?

それではここから、映画『ボーダーライン』の「簡単なあらすじ」「感想」を紹介しましょう。



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あらすじ

FBIで誘拐即応班の隊長を務める女性捜査官のケイト・メイサー(エミリー・ブラント)は、誘拐事件が発生しているアリゾナ州のとある一軒家を目指していました。現場に到着したケイトは乗ってきた車ごと家の壁に突っ込み突入に成功しますが、そこに人質はおらず、あったのは壁に隠された数十体の死体でした。なんとそこは、メキシコの麻薬組織「ソノラ・カルテル」の最高幹部マヌエル・ディアスの所有物だったのです。

FBIはすぐ様、この残酷な事件解決に向けて会議を開きました。そしてその場で、麻薬組織「ソノラ・カルテル」の壊滅とディアスの追跡を専任とする特殊チームを編成することになりました。女性ながら現場経験豊富で実績のあるケイラは、その特殊チームにスカウトされます。一度は悩んだものの、ケイトは参加することにしました。リーダーは特別捜査官マット・グレイヴァー(ジョシュ・ブローリン)です。

後日、早速捜査に行くことになったケイトは、マットに連れられ小型ジョット機に乗り込みました。機内には見知らぬ男が既に乗っていました。名前はアレハンドロ(ベニチオ・デル・トロ)。ケイトは特に詳しい説明もされないまま、メキシコのフアレスを目指します。

フアレスに到着すると、ケイト達は複数台の車に分かれて乗車し、フアレス市内に入っていきました。街はカルテルの暴力によって支配されており、その証拠に街の高架下には首が切断された死体がいくつもぶら下げられていました。

フアレスにきた目的は一つ。ディアスの兄・ギエルモの身柄を引き取ることでした。無事に身柄を引き取り、メキシコの国境に差し掛かったその時、ケイト達を追ってきたカルテルの一味から襲撃を受けそうになります。しかし特別チームの瞬時の判断により、逆に敵を銃で皆殺しにします。しかも公衆の面前で・・・。ケイトは目の前で起きたことに混乱し、遂にこの特別チームのミッションを聞き出すことにしました。その後、特別チームのミッションを聞かされたケイトは、引き続きチームと行動を共にすることにしました。

果たしてケイト達は無事にミッションをやり遂げ、麻薬組織カルテルの壊滅を果たせるのでしょうか!?そして、謎の男アレハンドロの正体が明らかに!?

監督/キャスト

監督

  • ドゥニ・ヴィルヌーブ

キャスト

  • エミリー・ブラント(ケイト・メイサー)
  • ベニチオ・デル・トロ(アレハンドロ)
  • ジョシュ・ブローリン(マット・グレイヴァー)
  • ヴェクター・ガーバー(デイヴ・ジェニングス)
  • ジョン・バーンサル(テッド)
  • ダニエル・カルーヤ(レジー・ウェイン)
  • ジェフリー・ドノヴァン(スティーヴ・フォーシング)

感想

麻薬組織カルテルは実在する!?映画ではあまり語られないカルテルの実態

私は映画『ボーダーライン』を観て、初めて「麻薬組織カルテル」の存在を知りました。
映画の中では”ソノラ・カルテル”という架空の麻薬組織が登場しており、とある一軒家の壁の中に数十体の死体が埋められていたり、首が斬り落とされた胴体だけの死体が高架下に吊るされているなどのシーンが流れますが、こんな非合法的な組織が野放しにされている状況が事実なのか気になって仕方ありませんでした。

そこで興味本位で「麻薬組織カルテル」について調べてみると、映画に登場するシーン全てが事実であることが分かりました。いや、むしろ現実はもっと酷い・・・。麻薬組織が行う活動というのは、殺人・拷問・誘拐・恐喝・密輸・資金洗浄などです。実際に起きた事件も一例を挙げると、以下のようなものがあります。

  • メキシコのナイトクラブの外にあるフェンスに手錠をかけられ、身動きが取れない状態で銃殺された死体。
  • 高速道路脇に黒いゴミ袋に入れられ、捨てられた死体。
  • 麻薬組織にさらわれた娘の命を救うために、我が身を犠牲にして拷問を受け、処刑されたメキシコの女市長。
  • メキシコ中部モレロス州テミスコ市で、1日に就任したばかりの女性のモタ市長が2日、自宅で武装集団に銃撃され死亡。

これはほんの一部に過ぎません。
Googleの画像検索機能を使って、試しに「麻薬組織 カルテル」で検索してみると数々の生々しいグロ画像が表示されました。こんなグロい画像がネットで普通に閲覧できるはずがないと始めは目を疑いましたが、どうやら本物のようでした。当たり前ですが、見ても決して気分が良くなるものではありません。自己責任でお願いします(笑)

メキシコには複数の麻薬組織カルテルが存在しますが、その中でも“世界一凶悪”と恐れられている組織がロス・セタス』。なぜこれ程までに恐れられているのかと言うと、それは“ただのイカれた素人集団”ではないということです。元メキシコ陸軍特殊部隊隊長のアルトゥール・グスマン・デセナ大尉が部下を高給で雇い入れ、傭兵部隊として結成されたのが始まりと言われており、メンバーの多くが「元メキシコ軍特殊部隊」や「元軍人」で構成されています。つまり、『プロの殺し屋集団』と言っても過言ではないのです。

こんな恐ろしい「殺し屋集団」を相手にする警察は、まさに命懸けですよね。生きて逮捕なんて甘ったれたこと言ってられないのがよく分かりました。映画『ボーダーライン』は、麻薬組織カルテルと戦う警察側の目線で描かれています、彼らが戦っている相手はこういう相手であるという事を頭に入れておいて下さい。さらに、緊張感が高まることでしょう。

アレハンドロ役を演じるはベニチオ・デル・トロって何者?迫力ありすぎて怖いんですが・・・

映画『ボーダーライン』と言えば、やはりこの男でしょう。寡黙な男アレハンドロを演じるベニチオ・デル・トロです。主演ではありませんが、演じている”役柄”と全身から放つ”オーラ”がとても重苦しく、インパクト抜群でした。

彼が演じる役は映画の登場人物の中で最も謎めいた存在です。ケイトに対して初めは人見知りな様子を見せたと思ったら、混乱する彼女に「大丈夫か?」と優しく声を掛けたり、一見温厚そうに見えたと思ったら、拷問し始めたりと、とにかく何がしたいのかさっぱり分かりません。そして最後には、チームを離れ単独行動に走り、見事、敵の幹部であるディアスの命を奪うことに成功します。

結果的にアレハンドロの行動により今回のミッションは達成に近づいたわけですが、捜査全体を振り返ると決して合法的な捜査だけでなく、多くの犠牲者を出しています。彼の行動のどこまでが「正義」で、どこからが「悪」なのか。その境界線(=ボーダーライン)は非常に判断が難しく、正解はありません。まさに彼こそが映画『ボーダーライン』の象徴的な存在であり、鍵となる人物だと言えます。

そんなベニチオ・デル・トロですが、どんな人物なのでしょうか?

ベニチオは1967年2月19日生まれのアメリカ・プエルトリコ出身の俳優です。生年月日から考えると、年齢はもう50歳を超えているベテラン俳優です。ベニチオが出演した2000年公開の映画「トラフィック」では、俳優人生で初の『アカデミー賞助演男優賞』を受賞しており、その演技は世界から認められれています。また、映画「スターウォーズシリーズ最新作」では、悪役として出演することが決定しています。

続編の公開が決定!!アレハンドロとマットの戦いは終わらない

映画『ボーダーライン』は既に続編公開が決まっています。さすがに監督やキャスト、スタッフを全て同じ体制でとはいかないようですが、少なくともアレハンドロを演じるベニチオ・デル・トロと、マット・グレイヴァー演じるジョシュ・ブローリンの続投は決まっており、作品自体もその二人を中心に描かれるようです。再び、CIA捜査官として悪の組織と戦いを繰り広げていきます。

前作で主演を演じたエミリー・ブラントは残念ながら続投とはいかないようですが、代わりに新たなヒロインの出演が決定しています。映画「トランス・フォーマー/最後の騎士王」にも出演している注目の若手女優イザベラ・モナーです。さすがに主演とはいきませんが、エミリーが抜けた穴をどのような形で埋め合わせするのか非常に楽しみです。

今回、イザベラが演じる役はアレハンドロとマットの二人が仕掛ける潜入作戦の鍵を握る、麻薬組織リーダーの娘を演じるようです。若手ながらベニチオ・デル・トロの敵役に抜擢されるのは、もはや不幸としか言いようがありませんが、きっとこの作品への出演をでさらに女優としてレベルアップすることは間違いないでしょう。ぜひ、ベニチオ・デル・トロのような俳優にはなってほしくないと切に願います(笑)

最後に監督ですが、前作ドゥニ・ヴィルヌーヴに代わって新たな監督が起用されます。ステファノ・ソッリマ監督です。元々はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の続投も検討されていたようですが、映画「ブレードランナー」の続編製作で多忙を極めるため、今回は辞退となりました。前作がアカデミー賞3部門ノミネートという輝かしい評価を得ているため、新監督ステファノ・ソッリマのプレッシャーは相当なものだと思いますが、ぜひ前作の良い部分を生かしつつ、このシリーズの顔でもあるアレハンドロを全面に押し出したインパクト抜群の作品に仕上がることを期待しています。

まとめ

元々私がこの映画をレンタルした時は”サスペンス”のつもりで借りたのですが、実際にはサスペンス要素は殆どありませんでした。それよりも“ヒューマン”“ミステリー”“ドキュメンタリー”の要素のほうが強いと感じました。私はすごく面白い映画だと思いましたが、結構好き嫌いが分かれる作品かもしれません(笑)
もしこの記事を読んで少しでも興味が沸いた方がいましたら、ぜひ一度観て下さい!!

それでは、今日はここまで!ばーい!(^^)!

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